2016-09-04

赤ちゃんシミュレータ・プログラムが10代の妊娠を防ぐ効果

Efficacy of infant simulator programmes to prevent teenage pregnancy: a school-based cluster randomised controlled trial in Western Australia
By Dr Sally A Brinkman, PhD, Sarah E Johnson, PhD, Prof James P Codde, PhD, Michael B Hart, FAFPHM, Judith A Straton, MD, Murthy N Mittinty, PhD, Prof Sven R Silburn, MSc

Bilingual NewsでMamiが取り上げていたニュースの元ネタ(Lancetの論文)のサマリー。日本語による記事はGigazineにも「10代の妊娠を防ぐための「赤ゃんロボット」が妊娠を促す効果をもたらす」というタイトルで出ている。

赤ちゃんシミュレータが妊娠・出産を増やす効果があるのなら,若年妊娠・出産のリスクのある中高生ではなく,18歳以上の人に赤ちゃんロボットを体験してもらえばいいのだろうか。もちろん男子も対象に。

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2016-05-17

女子学生のFacebook上の関係と飲酒を結びつける研究

PsyPostの"Study links Facebook connections and alcohol use in college-aged females"という記事。元ネタはA.Oshri, I.Himelboim, J.A.Kwon, T.E.Sutton, J.MacKillopによるChildhood Physical and Sexual Abuse and Social Network Patterns on Social Media: Associations With Alcohol Use and Problems Among Young Adult WomenというJournal of Studies on Alcohol and Drugsの2015年の論文。児童虐待と,ソーシャルネットワークサービス上のつながり具合と,飲酒の問題と,からみ具合がいまひとつ不明ではあるけれど,ソーシャルネットワークのスタイルとメンタルヘルス上のリスクとに関連があるかもしれないという話は,若者をたくさん見てきた実感となんとなく合っているようにも感じられる。

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2016-05-10

乳児は他者の欲求を理解している

M. Köster, X. Ohmer, T. D. Nguyen, J. KärtnerによるInfants Understand Others' Needsという論文のアブストラクト。掲載誌はPsychological Science(April 2016 vol. 27 no. 4 542-548)。

本文は有料なので読んだのはアブストラクトだけ。赤ちゃんの「有能さ」の社会的な側面についてはこれまでもいろいろ言われていたわけだが,こういう話が出てくると「心の理論」とはなんだったのか,という感じになってくるなあ。

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2016-04-12

幼児の問題行動は「老化」バイオマーカーとつながっているかもしれない

Twitterで拾ったPsyPostの記事。
Early behavior problems may be linked to ‘aging’ biomarkers in preschoolers


元ネタはWojcick, et.al. "Telomere length is associated with oppositional defiant behavior and maternal clinical depression in Lation preschool children"

幼児の反抗挑戦行動と白血球のテロメアの短さに関係がある,という研究。テロメアが短いと行動上の問題が起きる,というような直接的なつながりが示せているわけではない。母親のうつ病と子どものテロメアの短さの関係も言っているが,一方で子どもと母親の両方のテロメアが短いという話もあったりして,いろいろ絡み合っているものの簡単な因果関係では言えそうにはない。

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2016-03-16

低所得層の子どもの脳の発達は家庭訪問で促進されるかもしれない

ずいぶん長いこと中断していたこのブログに,もう一度チャレンジ。
Twitterで拾ったLisa RapaportによるReuters Healthの記事。
Home visits can boost brain development for low-income kids

タイトルで「脳」を出すのはちょっと話を盛りすぎの気もするが,早期の教育的介入の効果への希望が感じられる研究ではある。

元ネタは,C. M. Bann, et. al.のPediatrics April 2016の論文"Home-Based Early Intervention and the Influence of Family Resources on Cognitive Development"。

親が幼児と認知的スキルを使うことを援助するような家庭訪問によって,低所得世帯の子どもの脳の発達が助けられるということを示唆する研究がある。

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2013-09-12

ダイジェストガイド:勉強

The British Psychological Society Research Digest - Blogging on brain and behaviourの記事。1年以上も放置していたこのブログを再開するにあたって、とりあえず定番のブログの最新記事を取り上げてみた。

The Digest guide to ... studying

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2012-03-16

生まれつき指のなかった女性の幻指

The British Psychological Society Research Digestの記事。「脳の中の幽霊」以来、ラマチャンドランの幻肢の話は好きなので、久々の更新でリハビリがてら読んでみた。

ラマチャンドランの本はこれ。


The woman who grew phantom fingers that she'd never physically had

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2011-11-03

子どもたちは直接広告と親の影響で食べ物を選ぶ

twitterで拾った、PSYPOSTの記事。幼児が広告の影響を受けやすい、という話。実際のところ子どもに食事を提供するのはたいていの場合おとなだから、食物の選択に関しては周囲のおとなの影響力はたしかにあるだろう。広告と子どもの選好というこの図式は、おもちゃメーカーとタイアップしたアニメや戦隊ものの番組のお子さま商売が日本で効果的なビジネスモデルになっていることとも共通する部分がある。ただ、食事と比べて親のコントロールで子どもの欲求を満たしにくいテレビやおもちゃの分野においては、両親の広告対抗力はやや分が悪いかもしれない。

Children’s food choices are affected by direct advertising and parental influence

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2011-10-16

子どもとうつ病

Twitterでだいぶ前に拾ったMedical News TODAYの記事。
子どものうつ病は、まだそれほどよく聞くものではないと感じているが、こういう報告が出てくると、大人とは同じではないかもしれないにしても、なんらかのそれに類するものは存在するのだろう、と思わざるを得ない。

Children And Depression


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2011-10-11

問題を解決するのに心と体を使う

かなり前にTwitterで拾ったMedical News TODAYの記事。

アフォーダンスに応じて環境とかかわる、という生体の根本に照らせば、至極当然なのかもしれない。
こういうシンプルな実験でものを言えるのって、とても面白いことだなあ。

Using Mind And Body To Solve A Problem

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«言語パターンは子ども時代の発達を通じて激しく変化する

このブログのライター

  • (た)
    北海道地方の大学教員