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2011-11-03

子どもたちは直接広告と親の影響で食べ物を選ぶ

twitterで拾った、PSYPOSTの記事。幼児が広告の影響を受けやすい、という話。実際のところ子どもに食事を提供するのはたいていの場合おとなだから、食物の選択に関しては周囲のおとなの影響力はたしかにあるだろう。広告と子どもの選好というこの図式は、おもちゃメーカーとタイアップしたアニメや戦隊ものの番組のお子さま商売が日本で効果的なビジネスモデルになっていることとも共通する部分がある。ただ、食事と比べて親のコントロールで子どもの欲求を満たしにくいテレビやおもちゃの分野においては、両親の広告対抗力はやや分が悪いかもしれない。

Children’s food choices are affected by direct advertising and parental influence

 子どもへの食品の直接広告は、多くの両親と保健関係者を悩ませている。そして、アメリカ小児科学会とアメリカ心理学会は、子どもの健康的な食物への好みに与える広告の悪影響について懸念を表明してきた。The Journal of Pediatrics誌で間もなく発表される新しい研究では、ファストフードの広告、両親の影響と子どもの食べ物の好みの関係が探られている。
 クリストファー・ファーガソン博士(Dr. Christopher Ferguson)とテキサスA&M大学(Texal A&M International University)の同僚たちは、3〜5歳の75人の子どもたちを対象に研究をおこなった。子どもたちは全員、間にコマーシャルをはさんだ2話のアニメを見た。子どもたちは二つのグループに分けられていて、半数はフライドポテトのコマーシャルを、残りの半分はソースをかけた薄切りリンゴのコマーシャルを見た。アニメとコマーシャルを見たあとで、子どもたちはコマーシャルで取り上げられたどちらかの食べ物の食券を選ぶことができた。このとき、半数の親は子どもに健康的なものを選ぶよう勧め、残りの親は特に勧めなかった。
 フライドポテトのコマーシャルを見た子どもの71%は、彼らの親が特に勧めなければフライドポテトの食券を選んだ。しかし、親に健康的なほうを選ぶように勧められても、その選択率は55%までしか下がらなかった。「健康的なものを食べるようにという親の勧めには、コマーシャルのメッセージを取り消す若干の効果がありましたが、親の影響は私たちが考えていたよりも小さいものでした」とファーガソン博士は説明する。ソースをかけた薄切りリンゴのコマーシャルを見た場合、親が特に勧めない条件では、フライドポテトを選んだ子どもは46%に過ぎなかった。親がより健康的なほうを選ぶよう勧めた場合には、それが33%まで減った。
「子どもたちは明らかに、見たコマーシャルの影響を受けています。しかし、親は無力ではありません」とファーガソン博士はいう。だが、彼は広告の効果がかなりあるらしいということに注目していて、「健康的な食事について長期的に伝え続けようとするなら、親にも勝ち目があります」と述べている。子どもへの広告を禁止することに力を入れるよりも、政治家、運動家、食料生産者が健康的な食事の選択についての広告を推進することを考えたほうがよい、と論文の著者は示唆している。ファーガソン博士がこう結んでいるように。「広告の効果は、健康的な食事のためにもそれに反するようにも働くのです」

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  • 北海道地方の大学教員